
【インドネシアニュース】2025年(9/11〜9/20)
【週間インドネシアニュース】2025年9月第2週(9/11〜9/20)まとめ
毎週月曜日に、インドネシアに関連する最新ニュースを日本語でわかりやすくお届けします。政治・経済・災害・社会など、国内で影響が大きい出来事を厳選してまとめています。
🌊 1. バリで洪水発生、14人が死亡・2人行方不明
9月11日、バリ島で集中豪雨による洪水・地滑りが発生し、死亡者が14人に増加。デンパサールを中心に6地域で大きな被害が出ており、主要道路が遮断、空港へのアクセスも一時困難になりました。政府は避難と復旧を急いでいます。
出典:Reuters|Bali floods kill 14
💰 2. 新財務相、2026年予算案で地方分権を強調—地方税増の懸念に配慮
9月11日、新任財務相プルバヤ・ユディ・サデワは、2026年予算案で州・郡(地方行政区)への補助金・交付金の割合を増やす考えを示しました。これにより地方税の増加を恐れる地方自治体の不安を和らげる狙いがあります。
出典:Reuters|Indonesia’s new finance minister says 2026 budget plans could be revised
🎯 3. 経済刺激パッケージ発表—およそ1,000億円規模
9月15日、政府は 16.23 兆ルピア(約 9.9 億米ドル)規模の経済刺激策を発表。食料支援、インフラ事業、観光業税の免除、大学卒業生のインターンシップなどを含み、2025年第4四半期から実施され、2026年にも一部継続される見通しです。
出典:Reuters|Indonesia unveils stimulus package worth almost $1 billion
🔍 4. アンチトラスト機関、「無補助燃料政策」が消費者に不利益との懸念
9月18日、反トラスト機関(KPPU)は、政府の無補助燃料(subsidy-free fuel)輸入制限政策が消費者の選択肢を減らし、不公正な市場慣行を促す可能性を指摘しました。特に民間燃料販売業者が在庫不足に直面し、政府所有の Pertamina の市場支配が強まるとの見方があります。
出典:Reuters|Fuel policy may harm consumers
⛏️ 5. Freeport銅山で土石流事故、従業員7人が地下に取り残される
9月8日の土石流で、Freeport Indonesia の Grasberg 銅山で従業員7人が地中に取り残され、そのうち2人の遺体が確認されました。主生産ブロックは運転停止、他の作業所は稼動中。政府・警察を含めた救助活動が続いています。
出典:Reuters|Two bodies found in search for Freeport Indonesia workers
📈 6. ルピア通貨、金利引き下げ後も圧力強く—中央銀行の対応注目
9月19日、政策金利引き下げと成長刺激策にも関わらず、インドネシアルピアはドルに対して軟調。政治的圧力や貿易・財政の不確実性を背景に、不安定感が持続しており、中央銀行による為替市場介入などが市場の注目を集めています。
出典:Reuters|Rate cut & rupiah under pressure
以上、2025年9月11日〜20日のインドネシア主要ニュースまとめでした。政府施策・災害・産業事故・市場動向など、多様な分野で動きがありました。来週も最新情報を整理してお届けします。