出典:AP通信/Andre Kriting(2025年6月報道)
ルウォトビ山が大噴火—周辺への影響とインドネシア株式市場への示唆【2025年6月】
2025年6月17日、インドネシア・フローレス島に位置する
ルウォトビ・ラキラキ山(Mount Lewotobi Laki-laki)が再び大規模な噴火を起こしました。
火山灰は上空16kmに達し、航空便の欠航や避難勧告などの影響が出ています。
警戒レベル引き上げと地域経済への短期的影響
インドネシア国家災害対策庁(BNPB)は火山警戒レベルを最上位の「レベル4(AWAS)」に引き上げ、火口周辺8km以内の立ち入りを禁止。
バリ島を含むフライトにも影響が及んでおり、一時的に物流や観光業への停滞が懸念されています。
一方で中長期視点では再建・資源関連銘柄にチャンスも
過去の事例では、災害発生後の復旧需要が高まることで、建設・資材・物流分野の関連企業や国家予算によるインフラ整備が進み、対象地域の経済に刺激が入ることがあります。
特にフローレス島周辺ではニッケル・金属・鉱山資源が採掘されており、**資源関連の国有企業(例:ANTM, INCO)などに注目**が集まる可能性もあります。
火山活動の継続と観光地への影響
今回のルウォトビ山は、3月・5月にも噴火を記録しており、活動は活発な状態が継続しています。
一時的に観光客の流入が減る可能性があるものの、バリ島・ロンボク島など他エリアへの誘導・プロモーションが進めば、**観光業の再配置と収益拡大のチャンス**につながる面もあるでしょう。
投資家への示唆:短期の変動に惑わされず、テーマと構造変化に注目
自然災害は一見ネガティブに見えがちですが、復旧フェーズやインフラ投資により、むしろ中長期の経済成長を押し上げる契機となることも少なくありません。
インドネシア全体の人口動態や資源政策は引き続きポジティブであり、**一過性の混乱よりも長期的な構造変化に着目する姿勢が重要です**。
【出典・参考】