
【インドネシアニュース】2025年8月(8/20〜8/31)
【週間インドネシアニュース】2025年8月第3週(8/20〜8/31)まとめ
毎週月曜日に、インドネシアに関連する最新ニュースを日本語で分かりやすくお届けします。経済・通商・社会情勢など、現地の重要な動きをまとめてキャッチアップできる内容です。今週も注目ニュースが複数報じられています。
📉 1. 中銀がサプライズ利下げ、政策金利5.00%に
8月20日、Bank Indonesiaは市場予想に反して政策金利を0.25ポイント引き下げ、5.00%に設定。インフレ安定とルピアの底堅さを背景に景気下支えを優先し、2025年のGDP見通しも5.1%以上へ上方修正しました。
出典:Reuters
💬 2. 経常収支、Q2はGDP比0.8%の赤字に拡大
中央銀行発表によれば、2025年4〜6月期の経常収支は30億ドルの赤字(GDP比0.8%)に拡大。配当・利払いの増加や債券からの資金流出が要因で、通年の経常収支見通し(▲0.5〜▲1.3%)は据え置きとなりました。
出典:Reuters
⚒️ 3. 鉱物・石炭販売の「基準価格」義務を撤廃
政府は、鉱物・石炭取引で政府決定のベンチマーク価格を下限とする使用義務を撤廃。税・ロイヤルティ計算は公定価格を継続する一方、実勢に沿った価格設定の柔軟性を高め、輸出入のコスト構造見直しにつながる可能性があります。
出典:Reuters
🌱 4. WTO判断を受け、EUのバイオディーゼル輸入制限撤廃を要求
インドネシア政府は、WTOパネルが主要論点で同国の主張を支持したことを受け、EUに対しインドネシア産バイオディーゼルへの反補助金関税の即時撤廃を要求。パーム油製品の市場アクセス改善を目指します。
出典:Reuters
👥 5. 議員手当を巡る抗議が激化、8/25に警察と衝突
8月25日、議員の給与・手当水準への反発が国会前でエスカレートし、警察が催涙ガス・放水で対応。学生団体を中心に不満が拡大し、政治不信や格差への怒りが噴出しました。
出典:Reuters
💱 6. 政情不安で株・ルピア下落、当局が市場安定化に言及
8月29日、学生主導の抗議拡大を受け投資家心理が悪化。ジャカルタ総合は下落、ルピアも弱含み。中銀は為替・国債市場での介入継続を表明し、規制当局もファンダメンタルズの健全性を強調しました。
出典:Reuters
⚠️ 7. 抗議の拡大で死者発生、議員特権の削減へ方針転換
8月31日、抗議は各地で暴動化し、少なくとも5人が死亡。事態を受け、政府・与党は議員の手当・特権の削減に転じる方針を表明。治安対応と政治改革の両立が課題となっています。
出典:Reuters
以上、2025年8月20日〜8月31日のインドネシア主要ニュースまとめでした。すべてインドネシア直接関連の一次報道を出典としています。次回も同形式でお届けします。